親子で一緒に考えよう 「スマホ・ゲームの困りごと」シリーズ

2025年7月10日 / 情報モラル教育

GIGAワークブックを使って,親子で一緒に考える教材をまとめました。
5分程度の動画とワークシートをぜひご活用ください。

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動画は,「自己紹介,シチュエーションの共有,ポイントを学ぶワーク①,ポイントを学ぶワーク②,まとめ」という構成になっています。
 

①「さすがに,使いすぎじゃない?」

動画① ワークシート①

 

②「ちょっと,課金しすぎじゃない?」

動画② ワークシート②

 

③「乱暴な言葉,使ってない?」

動画③ ワークシート③

 

④「何回,やめなさいって言ったと思う?」

動画④ ワークシート④

 
もし,授業参観・懇談会等で使用される場合には,保護者の関心が高そうなテーマのワークシートを配布し,動画の冒頭(シチュエーションの共有)を保護者同士で話し合うという使い方がオススメです。

その後のポイントを学ぶワークについては,ぜひ自宅で親子でやっていただければと思います。
(ワークシートのQRから動画を見ることができます)

静岡県警人身安全少年課の監修のもと「迷惑行為の拡散防止」のための教材を開発

2025年7月1日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

静岡大学教育学部塩田研究室は,静岡県警人身安全少年課の監修のもと「迷惑行為の拡散防止」のための教材を開発し,7/1(火)より無料で公開いたしました。

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近年、飲食店などでの迷惑行為をSNSに投稿したことが原因で、いわゆる「炎上」騒動に発展するケースが、メディアなどでたびたび報道されています。このような「迷惑行為」は、「犯罪」にあたる可能性があり、迷惑行為によって発生した損害については、損害賠償の責任をおう可能性があります。

一方、こうした迷惑行為の防止に対しては、継続的に啓発活動が行われていますが、その多くが「危険性を伝えて、怖がらせる」という教育方法のため、子どもたちが「自分には関係ない」と他人事になりやすいという課題がありました。そこで塩田研究室では、静岡県警人身安全少年課の監修のもと、「ワークシートを使ってシチュエーションを想像する」(場面強制想像法)と「迷惑行為のその先を知る」の2点を柱とした教材を開発しました。

教材(PDF形式)は以下よりダウンロードしてお使いいただけます。

飲食店の迷惑行為を考えよう_ワークシート
飲食店の迷惑行為を考えよう_ガイドブック

教材を学校以外で利用する際は,出典を明記してお使いください。また,教材を改変してお使いいただく場合には,お問い合わせフォームからご一報ください。

LIXILと共同で「リスクのものさし」を活用した安全教育プログラムを開発

2025年7月1日 / お知らせ, リスク教育, 共同研究

静岡大学教育学部塩田研究室は、株式会社LIXIL(以下LIXIL)ならびに早稲田大学スポーツ科学学術院の安永太地助教と共同で、小学生が「けがのリスク」を理解し、自ら予測し回避する力を育むことを目的とした安全教育プログラム「楽しく安全に遊ぶために『けがのリスク』を考えてみよう」の開発に取り組みました。
 
■取り組みの背景
学校現場では、自然災害、事件・事故、SNS利用など様々な危機事象が発生しています。こうした背景から、第3次学校安全の推進に関する計画では、全ての児童生徒等への「危険を予測し、回避する能力」の育成とその「教育方法」の必要性が指摘されています。
他方で、学校のけがに関連する実践研究を、リスク特定、リスク評価、リスク対応の3観点で整理すると、リスク特定、リスク対応に関する実践研究は多くの研究がみられますが、リスク評価を育成するための教材が十分ではありません。そこで本研究では、児童の「リスク評価の力」の育成を目指した教材を開発しました。
 
■本教材「楽しく安全に遊ぶために『けがのリスク』を考えてみよう」のポイント
ポイント①「リスクのものさし」を使ってリスクを評価する
本教材では、リスクのものさし教材(図1)を使用して児童がけがのリスクを具体的に見積もることができるように設計されています。今回は、体のリスクに着目します。体(けが)へのリスクは、レベル0(けがしない)からレベル4(命の危険がある)までの5段階ではかることができ、児童が「けがのリスク」の大きさを視覚的に理解しやすくなっています。このプロセスを通して、リスクに対する意識を深めることができます。
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ポイント②「リスクの増大要因」を理解する
リスクを正確に見積もるためには、時間の経過や環境の変化によってリスクがどのように増大するかを学ぶことが必要です。本教材では、昼休みの前半・中間・後半にわたる時間経過を示す3つのイラストを用いて(図2)、環境の変化(例:遊びの場所の混雑や球技との接近など)に気づけるよう工夫されたワークを取り入れています。このワークにより、児童はリスクの増大要因を把握し、リスクを予測する能力を高めます。
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■本教材のご利用について
教材はこちらよりダウンロードしてお使いいただけます。
(zip形式のフォルダ内に、授業スライドとワークシート、指導書がPDF形式で入っております)
 
リスクのものさし教材はこちら
 
■LIXIL担当者のコメント
LIXILは、消費者の製品安全に対する意識を高め、家庭内の事故防止につなげるため、さまざまな啓発活動を行っています。特に家庭内で起こりやすい事故は、長期使用や誤使用によるものです。こうした事故を減らすため、家族のネットワークを通じた安全意識の向上を目指しています。LIXILは、2014年から出前授業「家の中の安全を考えよう~安全教育授業プログラム~」を開始し、子どもたちが家庭内に潜む危険について学び、事故防止策を自ら考え、行動できるよう促しています。このプログラムは全国の学校で実施され、2025年3月末時点で延べ275校、約17,200名の子どもたちが参加しました。

今後はさらなる浸透を目指し、子どもたちがより安全を「自分ごと」として捉えられるよう、新教材を通じて意識向上を図っていきます。子どもたちが教材に興味を持つことで、楽しみながら安全に関する知識を学び、家庭内で共有してくれることを期待しています。
LIXILは、これらの活動を通して製品事故の減少に貢献し、ひいては事業の成長にも繋げていきます。

ヤマハと共同開発した「人生を楽しむための余暇図鑑」を公開

2025年4月16日 / お知らせ, 人生を楽しむキャリア教育, 共同研究

現在の学校で行われているキャリア教育では、「どのような仕事につくか」という仕事面のみが注目されています。
しかし、これからの人生100年時代においては、仕事だけでなく「余暇」の充実も求められ、「人生を楽しむ」という視点が重要となってきます。

こうした問題意識のもと、2024年7月より静岡大学教育学部 塩田真吾研究室とヤマハの研究開発部門では、余暇に関する共同研究をスタートし、「人生を楽しむための余暇図鑑」を開発しました。
余暇図鑑では、約100名のヤマハの従業員が余暇をどのように過ごしているかを掲載し、それらを子どもたちが閲覧することで、自分の「余暇の過ごし方」や「人生を楽しむこと」について考えを広げることを目的としています。

また、授業用ワークシートと使い方ガイドを用意しており、指導者の方はワークシートと使い方ガイドを基に準備の手間なくキャリア教育の授業を実施していただけます。

ぜひ学校や家庭で「人生を楽しむための余暇図鑑」をご活用いただければ幸いです。

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※スマホ・タブレット用にレイアウトを最適化しています。ぜひスマホ・タブレットでご覧ください。

リリースは,こちらからご覧ください。

余暇を上手に過ごすための「休み時間 やってみようマップ」を公開

2025年4月12日 / お知らせ, 人生を楽しむキャリア教育, 共同研究

私どもの研究チームでは,「ライフキャリア」の視点で,現在のキャリア教育を再考しています。これまでの仕事を中心としたキャリア教育から,仕事を含め,余暇,家事,子育てなど「人生を楽しむ」という視点でライフキャリア教育について研究を進めています。

今回はその一環で,「休み時間 やってみようマップ」と「オススメ!休み時間の過ごし方」を公開しました。
本教材は,主に特別支援学校を対象とし,余暇を上手に過ごすためには,まずは休み時間(特に中休み,業間休み,昼休みなど)を楽しく過ごしてみよう,過ごし方を広げてみようというコンセプトのもと,静岡大学教育学部香野毅研究室(特別支援教育)と共同で開発しています。

休み時間マップ
休み時間の過ごし方

教材(PDF形式)は以下よりダウンロードしてお使いいただけます。

休み時間マップ
オススメ!休み時間の過ごし方

学校の場合は自由にお使いください。
教材を学校以外で利用する際は,出典を明記してお使いください。また,教材を改変してお使いいただく場合には,お問い合わせフォームからご一報ください。

「リスクへの自覚を促す教員研修教材シリーズ」の無償提供を開始

2024年12月20日 / お知らせ, 共同研究

国立大学法人静岡大学教育学部塩田研究室(准教授:塩田 真吾)は、国立大学法人鹿児島大学大学院教育学研究科髙瀬研究室(助教:髙瀬 和也)、鹿児島県教育委員会と共同で「飲酒運転」「職員間ハラスメント」を題材としたリスクへの自覚を促す教員研修教材を開発しました。
研修などで利用できる教材一式を本日より提供開始します。

鹿児島県教育委員会では,これまでも各種研修や学校での服務指導を通じて,不祥事の根絶に取り組んできました.しかしながら,依然として「自分事」として捉える意識の低さや,一部の不祥事の原因として自己の感覚や考えに対する無批判なこだわりが指摘されています.このため,相手意識の醸成や意識の更新・変容を促進する取組が必要であると考えていました.

このような状況を踏まえて三者は,教員をとりまく不祥事に関するリスクを自分事として考えていくための,「リスクへの自覚を促す教員研修教材シリーズ」の構築に着手しました.当教材は鹿児島大学と静岡大学が開発し,鹿児島県教育委員会が監修しています.

今回は,シリーズ第1弾「導入&飲酒運転のリスクver.」と,第2弾「職員間ハラスメントのリスクver.」との2点を公開しました.

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教員のリスクに対する自覚意識を育むべく,すべての学校の先生方や教育関係者の皆様に,広くご活用いただけますと幸いです.

ワークシート教材は,こちらよりダウンロードしてお使いいただけます。

「こころのリスク診断」の実証研究がスタートしました

2024年9月5日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,KENTEM(株式会社建設システム)と共同で,子ども自身が自分のリスクを把握して、自分に合った対応方法を考えるための診断サービス「こころのリスク診断」を開発し,実証研究をスタートさせました。

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「こころのリスク診断」では,従来のような「先生がすべてを把握して管理する」というモデルではなく,「子ども自身が自分のリスクを把握して,自分で対応する」というモデルを目指し,自分で生活習慣やストレス状況を診断・把握したり,様々な悩みに対して高校生や大学生がアドバイスする「お悩みQ&A」機能を用いて自分で対応する力を育成します。

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正式サービスのスタートは2025年4月を予定しておりますが,現在は実証研究として,実施校を募集しております。もちろん費用はかかりません。
もし興味がありましたら,下記ページよりお問い合わせいただければ幸いです。

こころのリスク診断|静岡大学と共同研究スタート(エンサップ事務局内)

当日の記者発表の様子はこちらをご覧ください。

松原市教育委員会と共同で「松原市版人生を楽しんでいるライフキャリア図鑑(COMPASS)」を制作

2024年8月26日 / お知らせ, キャリア教育, 共同研究

私の研究室では,「ライフキャリア」の視点で,現在のキャリア教育を再考しています。
これまでの仕事を中心としたキャリア教育から,仕事を含め,余暇,家事,子育てなど「人生を楽しむ」という視点でライフキャリア教育について研究を進めています。

今回,その一環として,大阪の松原市教育委員会とともに,「松原市版人生を楽しんでいるライフキャリア図鑑(COMPASS)」を制作しました。

この図鑑では,松原市にゆかりのある人たちが,自分の仕事や人生の楽しみ方を紹介しています。
#仕事タグ,#趣味タグ,#感情タグなどから,いろいろな楽しみ方を検索することもできます。
さらに,中学生がそこにコメントすることで,掲載者とのオープンチャットでのやりとりも可能となっています。

残念ながら,松原市限定での公開になっていますので,サイトをオープンにすることはできませんが,どのような図鑑なのかを紹介するために,数名の「人生を楽しんでいる人」を紹介させていただきます。よろしければ,ぜひご覧ください。
また,「松原市版人生を楽しんでいるライフキャリア図鑑(COMPASS)」の詳細は,松原市教育委員会のサイトをご覧ください。

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「リスクのものさし」を公開

2024年7月1日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私どもの研究グループ(静岡大塩田研,常葉大酒井研,福井大小林研,鹿児島大髙瀬研,早稲田大安永研)では,情報モラルを含む情報活用能力について研究をおこなっております。情報活用能力では,情報を上手に活用する力と情報のリスクに対応する力の両面が必要ですが,リスクに対応する力では,特に「情報のリスクを見積もる力(リスクの分析・評価)」が重要であり,情報モラル教育だけではこうした力を十分に育むことができないという問題がありました。

そこで情報モラル教育だけでなく,日常的にリスクを見積もる力のトレーニングを行えるように,「リスクのものさし」という教材を開発しました。

この「リスクのものさし」では,日常的なリスクを「体,心,社会」の3つにわけ,4つのレベルでリスクをはかるトレーニングを行います。例えば,従来は「ろうかを走らない」という指導でしたが,本教材を活用すれば「この状況で,どの程度のリスクを考えたの?」という指導が可能になります。また,リスクだけでなくダメージがあった場合でも,「このダメージは,心のレベルでいうとどの程度?」という指導で活用できます。

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ぜひ学級などに掲示しながら,クラス共通の「ものさし」を持つことで,日常的にリスクを見積もるトレーニングを行っていただきたいと思います。

教材はこちらからダウンロードできます。

静岡県警人身安全少年課の監修のもと「闇バイトから身を守る」ための教材を開発

2024年6月10日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

静岡大学教育学部塩田研究室は、静岡県警人身安全少年課の監修のもと、「闇バイトから身を守る」ための教材を開発し、6/10(月)より無料で公開いたしました。

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全国的に特殊詐欺の被害はここ数年増加傾向にあり、令和5年中も認知件数、被害額共に増加するなど、依然として深刻な情勢にあります。令和5年中に、静岡県内で特殊詐欺により検挙された者は81人おり、このうち少年は10人で、特殊詐欺検挙者の約1割を占めています。闇バイトを入口として、特殊詐欺犯罪に関わる少年が後を絶ちません。

一方、こうした闇バイトに対しては、継続的に啓発活動が行われていますが、その多くが「危険性を伝えて、怖がらせる」という教育方法のため、子どもたちが「自分には関係ない」と他人事になりやすいという課題がありました。

そこで塩田研究室では、静岡県警人身安全少年課の監修のもと、「場面強制想像法」を用いた教材を開発いたしました。本教材では、「自分が闇バイトをやってもよいかなと思うのは,どんな時?」(場面強制想像法)というワークを行うことで、「状況によっては闇バイトをやってしまうかも」という自覚を促し、こうした場面での「相談するスキル」を身につけることを目的としています。
教材(PDF形式)は以下よりダウンロードしてお使いいただけます。

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闇バイトから身を守ろう_指導者用ガイドブック2024

教材を学校以外で利用する際は,出典を明記してお使いください。また,教材を改変してお使いいただく場合には,お問い合わせフォームからご一報ください。

静岡県警監修「場面強制想像法」を活用した教材をまとめました

2024年6月9日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

これまでの情報モラル教育やリスク教育では,映像教材などでトラブル事例を伝え,解決策を考えるという教育方法が用いられてきました。
しかし,こうした教育方法では,「自分には関係ない」となってしまい,自覚が生まれにくく自分事ととして考えにくいという課題がありました。

そこで私どもの研究室では,「自分がやってしまう場面を考える」というサボタージュ分析を援用した「場面強制想像法」という手法を用いて,自覚を促し,自分事として考えるための教材を作成しています。

以下に教材をリストにしましたので,ご活用いただければ幸いです。

 

静岡県警監修「自画撮りトラブルから身を守ろう」

 

静岡県警監修「楽しく安全に休みを過ごすために」

 

静岡県警監修「闇バイトから身を守ろう」

 

静岡県警監修「飲食店での迷惑行為を考えよう」

「GIGAワークブック2024 活用サイト」を公開

2024年5月18日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,LINEみらい財団とともに「GIGAワークブック」を開発していますが,今回,その活用をサポートするための「活用サイト」を公開しました。

たくさんあるコンテンツの中から,「こんなことをしたい」から「逆引き」することが可能になっております。また,GIGAワークブックを活用した年間指導計画をつくることもできます。
ぜひご活用いただければ幸いです。

以下,リリースより転載します。
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活用サイトでは、LINEみらい財団が提供している教材「GIGAワークブック」を活用した授業の組み立てや、一貫性のある教育プログラムの実施を円滑に進めていただけるよう、「GIGAワークブック」の「コンテンツ逆引きツール」と「年間指導計画作成ツール」を提供しています。

「コンテンツ逆引きツール」は、「GIGAワークブック」の中から適切なコンテンツを見つけられるツールで、児童・生徒の学年や身につけてもらいたい内容、情報の活用場面などの様々な条件の中からすばやくコンテンツを絞り込み、授業実施につなげられます。

また「年間指導計画作成ツール」では、児童・生徒の学年や主に身につけてもらいたい内容、授業頻度に応じて、情報モラルや情報活用に関する年間指導計画を作成できます。

これらのサポートツールを活用することで、「GIGAワークブック」を活用した授業の組み立てや、一貫性のある教育プログラムの実施を円滑に進めていただけます。

なお、活用サイトとサポートツールは、LINEみらい財団と学校法人常葉大学教育学部 酒井郷平准教授が共同で開発し提供しています。

■サイトアクセス
https://giga-work.jp

LIXILと学校でのケガの当事者意識を促す安全教育プログラムを開発

2024年4月1日 / お知らせ, 共同研究

株式会社LIXILは、静岡大学教育学部塩田研究室と共同で、「自分がケガをしてしまう場面」を考える場面強制想像法を用いて、小学生のリスクの当事者意識や安全意識を高めることをねらいとした安全教育プログラムの開発に取り組みました。

■取り組みの背景
従来の小学校保健「けがの防止」に関する授業や安全教育プログラムでは、けがの防止に向けたKYT(危険予知トレーニング)シートや応急処置などの授業が取り組まれてきました。しかし、けがの防止について児童らが当事者意識を持つことが難しく、自分事として考えることが難しい、と指摘されています。そこで、本研究では、身の周りのけがについて児童らが当事者意識を持つことを目的としたプログラムを開発することとしました。

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■取り組み内容
本研究は、2つのポイントがあります。
1つ目は、ワークシート(下記)を使って「ケガをしてしまう場面」を想像することです。従来の安全教育はトラブル事例を提示し、怖がらせる授業となってしまい、ケガを自分事として捉えさせることが困難でした。そこで本教材は「どこで」「なにがどのように」「気持ち」のキーワードから「自分がケガをしてしまう場面」を考えることで、いくつかの要因が重なると「自分がケガをしてしまうかもしれない」と、ケガを自分事化することができます。
2つ目は、対策アイデアの考え方を学ぶことです。子ども達が対策を考える時に、「ケガをしてしまう場面」を分析したことで、その要因に沿った具体的な対策アイデアを考えることができます。また、場面強制想像法やアイデア検討などのワークショップ型の授業とすることで、楽しく学べる安全教育となります。

教材は以下よりダウンロードしてお使いいただけれます。
zip形式のフォルダ内に,授業スライドとワークシート,指導書がPDF形式で入っております。

自分がケガをするのはどんな時?

教材を利用する際は,出典を明記してお使いください。また,教材を改変してお使いいただく場合には,お問い合わせフォームからご一報ください。

2024年度版「GIGAワークブック」を全国の学校向けに無償で提供開始

2024年3月27日 / ICTの活用, お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,LINEみらい財団とともに「GIGAワークブック」を開発し,子どもたちの情報活用能力(情報モラルを含む)の育成に取り組んでいます。

この度,新たに「生成AIの活用」や「情報防災教育」などのコンテンツを加えた2024年度版「GIGAワークブック」を無償で提供開始しました。

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この「GIGAワークブック」は,山梨県教育委員会,兵庫県教育委員会,福岡県教育委員会,静岡県教育委員会,長野県教育委員会,東京都教育委員会,宮崎県教育委員会,大分県教育委員会,山口県教育委員会,栃木県教育委員会をはじめ,14都県71自治体で採用されています。

2024年度版の「GIGAワークブック」では、以下のコンテンツを新たに追加しました。

1. 探究的な学びのための「活用スキル」に関する24のコンテンツ

2. 進化するテクノロジーに対応し「生成AI」などの新しい情報技術と上手に付き合う力を育てるコンテンツ

3. LINEみらい財団が以前より提供していた「情報防災教育」「金融・情報リテラシー教育」「SNSにおける青少年の性被害等防止を目的とした教材」を統合した情報モラルに関するコンテンツ

GIGAワークブックについてはこちらをご覧ください。

本教材の詳細な内容や活用事例については、2024年3月に実施した説明会のアーカイブをご覧ください。

「情報防災訓練」の第3弾「情報防災バッグ編」を開発

2024年1月3日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,一般財団法人LINEみらい財団と共同で,災害が起きた際に必要な情報や入手方法について学び備えるための教材「情報防災訓練(情報防災バッグ編)」を開発しました。

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本教材は、「住んでいる地域に大型の台風が接近している」「友達と買い物中に地震が発生した」という2つの想定のもと、キーワード「こ・し・あん(行動する前に確認しておく情報・信頼できる最新の情報を確認するための方法・安否情報などを共有するための方法)」を使いながら、時間の経過ごとに必要な情報や入手先を考え、自分の「情報防災バッグ」を準備する内容となっています。

ぜひ本教材をご活用いただき,信頼できる情報の入手方法や安否情報の共有方法を事前に検討いただければ幸いです。

第3弾「情報防災訓練(情報防災バッグ編)」はこちらからダウンロードいただけます。

第2弾「情報防災訓練(情報発信編)」はこちらからダウンロードいただけます。

第1弾「情報防災訓練(情報収集編)」はこちらからダウンロードいただけます

(社)プロフェッショナルをすべての学校に

(社)プロフェッショナルをすべての学校に

人生を楽しむキャリア教育プロジェクト

人生を楽しむキャリア教育プロジェクト

【共同研究】人生を楽しむ「余暇図鑑」

【共同研究】人生を楽しむ「余暇図鑑」

【共同研究】教員のライフキャリア図鑑

【共同研究】教員のライフキャリア図鑑

【共同研究】GIGAワークブック

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GIGAワークブック 活用サイト

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日常的にリスクを見積もる力のトレーニング

日常的にリスクを見積もる力のトレーニング

【共同研究】情報防災訓練

【共同研究】情報防災訓練

【共同研究】人生を楽しむキャリア教育

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【静岡県警監修】自画撮りトラブル防止教材

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【共同研究】静岡県警 × 塩田研

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【共同研究】ケガをするのはどんな時?

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【共同研究】スクールエンジニア検定

【共同研究】スクールエンジニア検定

【共同研究】 鹿児島大髙瀨研 × 塩田研

【共同研究】 鹿児島大髙瀨研 × 塩田研

保護者向け・家庭懇談会向け情報モラル教材

保護者向け・家庭懇談会向け情報モラル教材

【共同研究】小中向け 情報セキュリティ教材

【共同研究】小中向け 情報セキュリティ教材

【共同研究】高校向け 情報セキュリティ教材

【共同研究】高校向け 情報セキュリティ教材

【共同研究】大人向け 情報セキュリティ教材

【共同研究】大人向け 情報セキュリティ教材

【共同研究】保護者向け情報モラル教材

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【共同研究】 福井大小林研 × 塩田研

【共同研究】 福井大小林研 × 塩田研

【共同研究】アイケアプログラム

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特別支援教育向け情報モラル教材

特別支援教育向け情報モラル教材

【共同実施】エスパルス × 塩田研究室

【共同実施】エスパルス × 塩田研究室

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