「こころのリスク診断」の実証研究がスタートしました

2024年9月5日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,KENTEM(株式会社建設システム)と共同で,子ども自身が自分のリスクを把握して、自分に合った対応方法を考えるための診断サービス「こころのリスク診断」を開発し,実証研究をスタートさせました。

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「こころのリスク診断」では,従来のような「先生がすべてを把握して管理する」というモデルではなく,「子ども自身が自分のリスクを把握して,自分で対応する」というモデルを目指し,自分で生活習慣やストレス状況を診断・把握したり,様々な悩みに対して高校生や大学生がアドバイスする「お悩みQ&A」機能を用いて自分で対応する力を育成します。

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正式サービスのスタートは2025年4月を予定しておりますが,現在は実証研究として,実施校を募集しております。もちろん費用はかかりません。
もし興味がありましたら,下記ページよりお問い合わせいただければ幸いです。

こころのリスク診断|静岡大学と共同研究スタート(エンサップ事務局内)

当日の記者発表の様子はこちらをご覧ください。

松原市教育委員会と共同で「松原市版人生を楽しんでいるライフキャリア図鑑(COMPASS)」を制作

2024年8月26日 / お知らせ, キャリア教育, 共同研究

私の研究室では,「ライフキャリア」の視点で,現在のキャリア教育を再考しています。
これまでの仕事を中心としたキャリア教育から,仕事を含め,余暇,家事,子育てなど「人生を楽しむ」という視点でライフキャリア教育について研究を進めています。

今回,その一環として,大阪の松原市教育委員会とともに,「松原市版人生を楽しんでいるライフキャリア図鑑(COMPASS)」を制作しました。

この図鑑では,松原市にゆかりのある人たちが,自分の仕事や人生の楽しみ方を紹介しています。
#仕事タグ,#趣味タグ,#感情タグなどから,いろいろな楽しみ方を検索することもできます。
さらに,中学生がそこにコメントすることで,掲載者とのオープンチャットでのやりとりも可能となっています。

残念ながら,松原市限定での公開になっていますので,サイトをオープンにすることはできませんが,どのような図鑑なのかを紹介するために,数名の「人生を楽しんでいる人」を紹介させていただきます。よろしければ,ぜひご覧ください。
また,「松原市版人生を楽しんでいるライフキャリア図鑑(COMPASS)」の詳細は,松原市教育委員会のサイトをご覧ください。

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「リスクのものさし」を公開

2024年7月1日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私どもの研究グループ(静岡大塩田研,常葉大酒井研,福井大小林研,鹿児島大髙瀬研,早稲田大安永研)では,情報モラルを含む情報活用能力について研究をおこなっております。情報活用能力では,情報を上手に活用する力と情報のリスクに対応する力の両面が必要ですが,リスクに対応する力では,特に「情報のリスクを見積もる力(リスクの分析・評価)」が重要であり,情報モラル教育だけではこうした力を十分に育むことができないという問題がありました。

そこで情報モラル教育だけでなく,日常的にリスクを見積もる力のトレーニングを行えるように,「リスクのものさし」という教材を開発しました。

この「リスクのものさし」では,日常的なリスクを「体,心,社会」の3つにわけ,4つのレベルでリスクをはかるトレーニングを行います。例えば,従来は「ろうかを走らない」という指導でしたが,本教材を活用すれば「この状況で,どの程度のリスクを考えたの?」という指導が可能になります。また,リスクだけでなくダメージがあった場合でも,「このダメージは,心のレベルでいうとどの程度?」という指導で活用できます。

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ぜひ学級などに掲示しながら,クラス共通の「ものさし」を持つことで,日常的にリスクを見積もるトレーニングを行っていただきたいと思います。

教材はこちらからダウンロードできます。

静岡県警人身安全少年課の監修のもと「闇バイトから身を守る」ための教材を開発

2024年6月10日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

静岡大学教育学部塩田研究室は、静岡県警人身安全少年課の監修のもと、「闇バイトから身を守る」ための教材を開発し、6/10(月)より無料で公開いたしました。

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全国的に特殊詐欺の被害はここ数年増加傾向にあり、令和5年中も認知件数、被害額共に増加するなど、依然として深刻な情勢にあります。令和5年中に、静岡県内で特殊詐欺により検挙された者は81人おり、このうち少年は10人で、特殊詐欺検挙者の約1割を占めています。闇バイトを入口として、特殊詐欺犯罪に関わる少年が後を絶ちません。

一方、こうした闇バイトに対しては、継続的に啓発活動が行われていますが、その多くが「危険性を伝えて、怖がらせる」という教育方法のため、子どもたちが「自分には関係ない」と他人事になりやすいという課題がありました。

そこで塩田研究室では、静岡県警人身安全少年課の監修のもと、「場面強制想像法」を用いた教材を開発いたしました。本教材では、「自分が闇バイトをやってもよいかなと思うのは,どんな時?」(場面強制想像法)というワークを行うことで、「状況によっては闇バイトをやってしまうかも」という自覚を促し、こうした場面での「相談するスキル」を身につけることを目的としています。
教材(PDF形式)は以下よりダウンロードしてお使いいただけます。

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闇バイトから身を守ろう_指導者用ガイドブック2024

教材を学校以外で利用する際は,出典を明記してお使いください。また,教材を改変してお使いいただく場合には,お問い合わせフォームからご一報ください。

「場面強制想像法」を活用した教材をまとめました

2024年6月9日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

これまでの情報モラル教育やリスク教育では,映像教材などでトラブル事例を伝え,解決策を考えるという教育方法が用いられてきました。
しかし,こうした教育方法では,「自分には関係ない」となってしまい,自覚が生まれにくく自分事ととして考えにくいという課題がありました。

そこで私どもの研究室では,「自分がやってしまう場面を考える」というサボタージュ分析を援用した「場面強制想像法」という手法を用いて,自覚を促し,自分事として考えるための教材を作成しています。

以下に教材をリストにしましたので,ご活用いただければ幸いです。

 

静岡県警監修「自画撮りトラブルから身を守ろう」

 

静岡県警監修「楽しく安全に休みを過ごすために」

 

静岡県警監修「闇バイトから身を守ろう」

 

株式会社LIXILとの共同研究「自分がケガをするのはどんな時?」

 

「飲食店での迷惑行為を考えよう」

「GIGAワークブック2024 活用サイト」を公開

2024年5月18日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,LINEみらい財団とともに「GIGAワークブック」を開発していますが,今回,その活用をサポートするための「活用サイト」を公開しました。

たくさんあるコンテンツの中から,「こんなことをしたい」から「逆引き」することが可能になっております。また,GIGAワークブックを活用した年間指導計画をつくることもできます。
ぜひご活用いただければ幸いです。

以下,リリースより転載します。
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活用サイトでは、LINEみらい財団が提供している教材「GIGAワークブック」を活用した授業の組み立てや、一貫性のある教育プログラムの実施を円滑に進めていただけるよう、「GIGAワークブック」の「コンテンツ逆引きツール」と「年間指導計画作成ツール」を提供しています。

「コンテンツ逆引きツール」は、「GIGAワークブック」の中から適切なコンテンツを見つけられるツールで、児童・生徒の学年や身につけてもらいたい内容、情報の活用場面などの様々な条件の中からすばやくコンテンツを絞り込み、授業実施につなげられます。

また「年間指導計画作成ツール」では、児童・生徒の学年や主に身につけてもらいたい内容、授業頻度に応じて、情報モラルや情報活用に関する年間指導計画を作成できます。

これらのサポートツールを活用することで、「GIGAワークブック」を活用した授業の組み立てや、一貫性のある教育プログラムの実施を円滑に進めていただけます。

なお、活用サイトとサポートツールは、LINEみらい財団と学校法人常葉大学教育学部 酒井郷平准教授が共同で開発し提供しています。

■サイトアクセス
https://giga-work.jp

LIXILと学校でのケガの当事者意識を促す安全教育プログラムを開発

2024年4月1日 / お知らせ, 共同研究

株式会社LIXILは、静岡大学教育学部塩田研究室と共同で、「自分がケガをしてしまう場面」を考える場面強制想像法を用いて、小学生のリスクの当事者意識や安全意識を高めることをねらいとした安全教育プログラムの開発に取り組みました。

■取り組みの背景
従来の小学校保健「けがの防止」に関する授業や安全教育プログラムでは、けがの防止に向けたKYT(危険予知トレーニング)シートや応急処置などの授業が取り組まれてきました。しかし、けがの防止について児童らが当事者意識を持つことが難しく、自分事として考えることが難しい、と指摘されています。そこで、本研究では、身の周りのけがについて児童らが当事者意識を持つことを目的としたプログラムを開発することとしました。

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■取り組み内容
本研究は、2つのポイントがあります。
1つ目は、ワークシート(下記)を使って「ケガをしてしまう場面」を想像することです。従来の安全教育はトラブル事例を提示し、怖がらせる授業となってしまい、ケガを自分事として捉えさせることが困難でした。そこで本教材は「どこで」「なにがどのように」「気持ち」のキーワードから「自分がケガをしてしまう場面」を考えることで、いくつかの要因が重なると「自分がケガをしてしまうかもしれない」と、ケガを自分事化することができます。
2つ目は、対策アイデアの考え方を学ぶことです。子ども達が対策を考える時に、「ケガをしてしまう場面」を分析したことで、その要因に沿った具体的な対策アイデアを考えることができます。また、場面強制想像法やアイデア検討などのワークショップ型の授業とすることで、楽しく学べる安全教育となります。

教材は以下よりダウンロードしてお使いいただけれます。
zip形式のフォルダ内に,授業スライドとワークシート,指導書がPDF形式で入っております。

自分がケガをするのはどんな時?

教材を利用する際は,出典を明記してお使いください。また,教材を改変してお使いいただく場合には,お問い合わせフォームからご一報ください。

2024年度版「GIGAワークブック」を全国の学校向けに無償で提供開始

2024年3月27日 / ICTの活用, お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,LINEみらい財団とともに「GIGAワークブック」を開発し,子どもたちの情報活用能力(情報モラルを含む)の育成に取り組んでいます。

この度,新たに「生成AIの活用」や「情報防災教育」などのコンテンツを加えた2024年度版「GIGAワークブック」を無償で提供開始しました。

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この「GIGAワークブック」は,山梨県教育委員会,兵庫県教育委員会,福岡県教育委員会,静岡県教育委員会,長野県教育委員会,東京都教育委員会,宮崎県教育委員会,大分県教育委員会,山口県教育委員会,栃木県教育委員会をはじめ,14都県71自治体で採用されています。

2024年度版の「GIGAワークブック」では、以下のコンテンツを新たに追加しました。

1. 探究的な学びのための「活用スキル」に関する24のコンテンツ

2. 進化するテクノロジーに対応し「生成AI」などの新しい情報技術と上手に付き合う力を育てるコンテンツ

3. LINEみらい財団が以前より提供していた「情報防災教育」「金融・情報リテラシー教育」「SNSにおける青少年の性被害等防止を目的とした教材」を統合した情報モラルに関するコンテンツ

GIGAワークブックについてはこちらをご覧ください。

本教材の詳細な内容や活用事例については、2024年3月に実施した説明会のアーカイブをご覧ください。

「情報防災訓練」の第3弾「情報防災バッグ編」を開発

2024年1月3日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,一般財団法人LINEみらい財団と共同で,災害が起きた際に必要な情報や入手方法について学び備えるための教材「情報防災訓練(情報防災バッグ編)」を開発しました。

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本教材は、「住んでいる地域に大型の台風が接近している」「友達と買い物中に地震が発生した」という2つの想定のもと、キーワード「こ・し・あん(行動する前に確認しておく情報・信頼できる最新の情報を確認するための方法・安否情報などを共有するための方法)」を使いながら、時間の経過ごとに必要な情報や入手先を考え、自分の「情報防災バッグ」を準備する内容となっています。

ぜひ本教材をご活用いただき,信頼できる情報の入手方法や安否情報の共有方法を事前に検討いただければ幸いです。

第3弾「情報防災訓練(情報防災バッグ編)」はこちらからダウンロードいただけます。

第2弾「情報防災訓練(情報発信編)」はこちらからダウンロードいただけます。

第1弾「情報防災訓練(情報収集編)」はこちらからダウンロードいただけます

文部科学省 StuDX Style「GIGAスクール構想 × 情報モラル教育」

2023年7月5日 / ICTの活用, お知らせ, 情報モラル教育

GIGAスクール構想において,情報モラル教育の重要性が高まっています。今回,文部科学省 StuDX Styleの中で,インタビューを掲載していただきました。

 

情報モラルを指導する場合には,まずは情報モラルが「情報活用能力」の一部であることを理解する必要があります。情報活用能力は,「学習の基盤となる資質・能力」の一つであり,今回の「初等中等教育段階における生成 AI の利用に関する暫定的なガイドライン」においても,「情報モラルを含む情報活用能力の育成について,生成AIの普及を念頭に一層充実させる」と明記されております。
情報に関する様々な取り組みを学校で実施することは自由だと思いますが,まずは学習の基盤となる「情報モラルを含む情報活用能力」をきちんと育成することが重要となります。
 

こうした情報活用能力としての情報モラルをどのように育成すればよいのか,ぜひインタビューをご覧いただければ幸いです。

 

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(出典:文部科学省 StuDX Style)

 

文部科学省 StuDX Style「GIGAスクール構想 × 情報モラル教育」

情報モラル教育については,こちらもご覧ください。

GIGAワークブック 指導計画サポートブック2023年度版を公開

2023年7月1日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,LINEみらい財団とともに「GIGAワークブック」を開発し,子どもたちの情報活用能力(情報モラルを含む)の育成に取り組んでいます。
 
この「GIGAワークブック」は,山梨県教育委員会,兵庫県教育委員会,福岡県教育委員会,静岡県教育委員会,長野県教育委員会,東京都教育委員会,宮崎県教育委員会,大分県教育委員会をはじめ,様々な自治体でご活用いただいております。
 
この度,GIGAワークブックを用いた授業をサポートするために,「GIGAワークブック 指導計画サポートブック2023年度版」を公開しました。
今回新たに提供する「GIGAワークブック 指導計画サポートブック2023年度版」は、「GIGAワークブック」を用いた情報モラル教育の年間指導計画例を小学校低学年・高学年、中学校ごとにまとめた資料です。年間指導計画例は、「総合」や「学活」などの時間だけでなく、「国語」「理科」「美術」など各教科の授業内でも情報モラル教育を無理なく取り入れ、継続して実施できるよう設計しています。
 
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ぜひご活用いただければ幸いです。
サポートブックはこちらから。
 
また,校内研修等で使える「GIGAスクール時代における新しい情報モラル教育のポイント」の動画も用意しております。こちらもご活用ください。

じゃらんリサーチセンターと共同で,余暇×キャリアの教材「人生を楽しむためのキャリア教育」を開発

2023年6月26日 / お知らせ, キャリア教育, 共同研究

静岡大学教育学部塩田研究室では,じゃらんリサーチセンターと共同で,「人生を楽しむ」という発想でキャリアをデザインするための教材「人生を楽しむためのキャリア教育-好きを分解する【旅行編】-」を開発し,6/26(月)より無料で公開いたしました。

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本研究は,2つの問題意識を出発点としています。

 

1つ目は,子どもたちの「端末の使い過ぎ」の問題に対して,そもそも子どもたちの余暇として,SNSやゲーム以外の選択肢が充実していないのではないかという点です。これまでの「使い過ぎ指導」において,「余暇を広げる」という指導が重要ではないかと考えています。

 

2つ目は,現在の「仕事」中心のキャリア教育だけでよいのか,もっと「人生を楽しむ」というキャリア教育も必要ではないかという点です。特に,今後のAI・ロボット時代では,「仕事」だけでなく「余暇」の比重が高まるという予測も出ており,キャリアを,仕事だけでなく家族や余暇などの視点からもう一度考えるというキャリア教育が必要ではないかと考えています。

 

この2つの問題意識を出発点として,じゃらんリサーチセンターと共同で,「好きを広げる」ためにハッシュタグを用いて「好きを分解する」というアプローチの教材を開発しました。
例えば,「サッカーが好き」を広げようとするとなかなか大変ですが,「サッカーが好き」の要素を分解してみると,「#サッカーを見る/#友達と/#ドキドキ」となり,この「#友達と/#ドキドキ」するものを広げていけば,サッカー以外の選択肢を見つけやすくなります。
ぜひご活用いただければ幸いです。
 
教材は以下よりダウンロードしてお使いいただけれます。
zip形式のフォルダ内に,授業スライドとワークシート,指導書がPDF形式で入っております。
 
人生を楽しむキャリア教育2024
 
教材を利用する際は,出典を明記してお使いください。また,教材を改変してお使いいただく場合には,お問い合わせフォームからご一報ください。

静岡県警人身安全少年課の監修のもと「楽しく安全に休みを過ごす」ための教材を開発

2023年6月22日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

静岡大学教育学部塩田研究室は、静岡県警人身安全少年課の監修のもと、「子どもたちが楽しく安全に休みを過ごす」ための教材を開発し、6/22(木)より無料で公開いたしました。

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夏休みなどの長期休暇期間においては、子どもたちが深夜徘徊から飲酒や薬物など様々なトラブルに巻き込まれる危険性が高まります。令和4年中、静岡県内においても、喫煙、深夜徘徊等の不良行為で補導された少年は9,337人,そのうち38.5%が高校生でした。(静岡県警察本部生活安全部人身安全少年課2023年「丘の子どもたち 静岡県の少年非行等の概況」)

一方、このようなトラブルに対しては、継続的に啓発活動が行われていますが、その多くが「危険性を伝えて、怖がらせる」という教育方法のため、子どもたちが「自分には関係ない」と他人事になりやすいという課題がありました。
そこで塩田研究室では、静岡県警人身安全少年課の監修のもと、「場面強制想像法」を用いた教材を開発いたしました。本教材では、「午後11時を過ぎて出歩いてしまう時ってどんなとき?」(場面強制想像法)というワークを行うことで、「状況によっては深夜に出歩いてしまうかも」という自覚を促し、それらの場面での「断るスキル」を身につけることを目的としています。

教材(PDF形式)は以下よりダウンロードしてお使いいただけます。

楽しく安全に休みを過ごすために_ワークシート
楽しく安全に休みを過ごすために_指導書

教材を学校以外で利用する際は,出典を明記してお使いください。また,教材を改変してお使いいただく場合には,お問い合わせフォームからご一報ください。

情報セキュリティ啓発教材「ネットの『あやしい』を見きわめよう(GIGAスクール版)」を開発

2023年5月23日 / お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

近年、小・中学校では1人1台端末環境が整備され、ICTを活用した教育や学習が進められています。一方で、学校でのPC・タブレットや個人のスマホ利用によるトラブル、例えばアカウントの乗っ取りや個人情報の安易な入力なども散見されます。ネットに触れる機会が多い現代の子どもたちにとって、自身の個人情報をどのように守り安全にネットを利用していくのかが大きな課題となっています。このような状況を踏まえて三者は、主にネットやアプリにおける「あやしさ」およびそこから考えられる「リスク」について、子どもたちの見極める力をトレーニングするための「ネットの『あやしい』を見きわめよう(GIGAスクール版)」を開発しました。当教材は静岡大学と鹿児島大学が開発し、カスペルスキーが監修しています。

 
この教材は、2017年にカスペルスキーと静岡大学が共同開発した同情報セキュリティ教材を全面的に刷新し、現在増加しているなりすましや不正ログインなどのセキュリティ脅威を盛り込んでいます。また、リスクを「ある」「ない」の二択で考えるのではなく、「どれくらいのリスクがあるのか」を考えさせる形式になっています。子どもたちが直面する可能性のある実例に基づいたリスクの場面が、端末画面を模してカードに描かれており、子どもたち自身が各カードのリスクの程度を考え議論することによって、リスク発見のスキルを養うことが期待できます。今回はGIGAスクール構想に応じ、子どもたちがオンラインでカードを操作できるWeb版を用意しました。ぜひご活用ください。

教材は,こちら

 

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情報モラル教育と生成型AIについて

2023年4月24日 / ICTの活用, 情報モラル教育

情報活用能力の育成の立場(特に情報モラル)から,「ChatGPTをどのように考えますか?」と聞かれたので,現段階の考えを書かせていただきます。

 

そもそもChatGPTなどの生成型AIを全面的に禁止することは難しいように思います。リスクを理解した上で,あくまで上手に活用するという姿勢が求められるのではないでしょうか。
例えば,情報モラルの分野では,「自分の発信のリスクをイメージする」という使い方もできると思います。

 

よく「発信する前にはいったん立ち止まって」などと言われますが,いったん立ち止まったところで,「様々な角度からリスクを想像する」という力がなければ意味がありません。
そう考えると,例えば,自分の発信文(例えばツイートなど)をいったんChatGPTにかけて,様々なリスクを提示してもらうという使い方などは有効だと思います。

 

もちろん,内容に誤りを含む可能性もありますが,自分のリスクのイメージを広げるという意味では効果的ではないでしょうか。
今後は,情報活用能力の一部として,「生成型AIを使いこなす能力」が含まれるかもしれません。

(社)プロフェッショナルをすべての学校に

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【共同研究】GIGAワークブック

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GIGAワークブック 活用サイト

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日常的にリスクを見積もる力のトレーニング

日常的にリスクを見積もる力のトレーニング

【共同研究】情報防災訓練 第1弾

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【共同研究】情報防災訓練 第2弾

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【共同研究】情報防災訓練 第3弾

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【共同研究】人生を楽しむキャリア教育

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【静岡県警監修】自画撮りトラブル防止教材

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【共同研究】ケガをするのはどんな時?

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【共同研究】スクールエンジニア検定

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「場面強制想像法」を活用した教材まとめ

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【共同研究】カスペルスキー × 塩田研究室

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【共同研究】保護者向け情報モラル教材

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【共同研究】 福井大小林研 × 塩田研

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【共同研究】アイケアプログラム

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特別支援教育向け情報モラル教材

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【共同実施】エスパルス × 塩田研究室

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