カテゴリー「ICTの活用」の記事

2024年度版「GIGAワークブック」を全国の学校向けに無償で提供開始

2024年3月27日 / ICTの活用, お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,LINEみらい財団とともに「GIGAワークブック」を開発し,子どもたちの情報活用能力(情報モラルを含む)の育成に取り組んでいます。

この度,新たに「生成AIの活用」や「情報防災教育」などのコンテンツを加えた2024年度版「GIGAワークブック」を無償で提供開始しました。

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この「GIGAワークブック」は,山梨県教育委員会,兵庫県教育委員会,福岡県教育委員会,静岡県教育委員会,長野県教育委員会,東京都教育委員会,宮崎県教育委員会,大分県教育委員会,山口県教育委員会,栃木県教育委員会をはじめ,14都県71自治体で採用されています。

2024年度版の「GIGAワークブック」では、以下のコンテンツを新たに追加しました。

1. 探究的な学びのための「活用スキル」に関する24のコンテンツ

2. 進化するテクノロジーに対応し「生成AI」などの新しい情報技術と上手に付き合う力を育てるコンテンツ

3. LINEみらい財団が以前より提供していた「情報防災教育」「金融・情報リテラシー教育」「SNSにおける青少年の性被害等防止を目的とした教材」を統合した情報モラルに関するコンテンツ

GIGAワークブックについてはこちらをご覧ください。

本教材の詳細な内容や活用事例については、2024年3月に実施した説明会のアーカイブをご覧ください。

文部科学省 StuDX Style「GIGAスクール構想 × 情報モラル教育」

2023年7月5日 / ICTの活用, お知らせ, 情報モラル教育

GIGAスクール構想において,情報モラル教育の重要性が高まっています。今回,文部科学省 StuDX Styleの中で,インタビューを掲載していただきました。

 

情報モラルを指導する場合には,まずは情報モラルが「情報活用能力」の一部であることを理解する必要があります。情報活用能力は,「学習の基盤となる資質・能力」の一つであり,今回の「初等中等教育段階における生成 AI の利用に関する暫定的なガイドライン」においても,「情報モラルを含む情報活用能力の育成について,生成AIの普及を念頭に一層充実させる」と明記されております。
情報に関する様々な取り組みを学校で実施することは自由だと思いますが,まずは学習の基盤となる「情報モラルを含む情報活用能力」をきちんと育成することが重要となります。
 

こうした情報活用能力としての情報モラルをどのように育成すればよいのか,ぜひインタビューをご覧いただければ幸いです。

 

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(出典:文部科学省 StuDX Style)

 

文部科学省 StuDX Style「GIGAスクール構想 × 情報モラル教育」

情報モラル教育については,こちらもご覧ください。

情報モラル教育と生成型AIについて

2023年4月24日 / ICTの活用, 情報モラル教育

情報活用能力の育成の立場(特に情報モラル)から,「ChatGPTをどのように考えますか?」と聞かれたので,現段階の考えを書かせていただきます。

 

そもそもChatGPTなどの生成型AIを全面的に禁止することは難しいように思います。リスクを理解した上で,あくまで上手に活用するという姿勢が求められるのではないでしょうか。
例えば,情報モラルの分野では,「自分の発信のリスクをイメージする」という使い方もできると思います。

 

よく「発信する前にはいったん立ち止まって」などと言われますが,いったん立ち止まったところで,「様々な角度からリスクを想像する」という力がなければ意味がありません。
そう考えると,例えば,自分の発信文(例えばツイートなど)をいったんChatGPTにかけて,様々なリスクを提示してもらうという使い方などは有効だと思います。

 

もちろん,内容に誤りを含む可能性もありますが,自分のリスクのイメージを広げるという意味では効果的ではないでしょうか。
今後は,情報活用能力の一部として,「生成型AIを使いこなす能力」が含まれるかもしれません。

子どもたちの「情報活用能力」を生み出すステップ

2023年2月7日 / ICTの活用, お知らせ, 情報モラル教育

私の研究室では,LINEみらい財団とともに「GIGAワークブック」を開発し,子どもたちの情報活用能力(情報モラルを含む)の育成に取り組んでいます。

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この「GIGAワークブック」は,山梨県教育委員会兵庫県教育委員会福岡県教育委員会静岡市教育委員会をはじめ,様々な自治体でご活用いただいております。
今回,開発のきっかけとなった鎌倉市教育委員会との取り組みについて,岩岡寛人教育長とLINEみらい財団の西尾勇気様と一緒に「子どもたちの『情報活用能力』を生み出すステップ」についてお話をさせていただき,GDX TIMES様に公開いただきました。

ぜひ導入の様子や開発経緯などをご覧いただければ幸いです。

デジタルと学びをつなぐ:第4回 子どもたちの「情報活用能力」を生み出すステップ(前編)

デジタルと学びをつなぐ:第4回 子どもたちの「情報活用能力」を生み出すステップ(後編)

「情報モラル」と「デジタル・シティズンシップ」について

2022年10月26日 / ICTの活用, 情報モラル教育

最近,よく「情報モラル教育は禁止の教育だ」や「情報モラル教育は情報社会のことを考えていない」,「これからはデジタル・シティズンシップだ」などの意見を耳にすることがあります。

もちろん,デジタル・シティズンシップの考え方を批判したり,否定したりするつもりはありませんが,「情報モラル」の捉え方が狭義だなと感じることもあります。

情報モラルは,「情報社会で適正な活動を行うための基になる考え方と態度」とだけ紹介されることがありますが,学習指導要領の解説(総則編)をよく読んでいただくと,情報モラルに関する具体的な内容を理解することができるかと思います。決して情報モラル(教育)は,何かを禁止したり,情報社会のことを考えていなかったりするわけではありません。そもそも情報モラルは情報活用能力の一部ですので,活用は前提となります。

少なくとも現在の学習指導要領では,まずは情報モラル(教育)をきちんと理解し,実践していくことが大切であると考えますので,文部科学省の「情報モラル教育指導者セミナー」(2022/10/26)でもお話しさせていただいたスライドを貼り付けさせていただきます。
皆様もぜひ,学習指導要領の解説(総則編)における情報モラルの記述をご確認いただき,まずは情報モラルが目指すべきところについて考えていただければと思います。

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活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」を開発

2022年7月16日 / ICTの活用, お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,一般財団法人LINEみらい財団・鎌倉市教育委員会と共同で,活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」を開発しました。
第1弾は「かまくら」,第2弾は「やまなし」と,今後も様々な自治体と共同でGIGAワークブックを広めていきます。

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以下,リリースより転載します。
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LINEみらい財団は、これまで展開していた「SNSノート」を現在の教育現場にあわせてアップデートした教材「GIGAワークブック」を、国立大学法人静岡大学教育学部 准教授 塩田真吾氏と共同で開発しました。「GIGAワークブック」は「SNSノート」同様、地域で定める情報モラル育成目標や調査データ等、地域独自の要素を反映させた上で、自治体ごとに導入する教材となっており、今回、第一弾として、鎌倉市教育委員会と共同で小学4~6年生向け「GIGAワークブックかまくら(スタンダード版)」を作成し、公開しました。

「GIGAワークブック」では、「情報モラル」と「情報活用」に焦点を当て、ネットの特性や適切なコミュニケーション方法、情報のリスクなどを学ぶ情報モラル教育の内容をより充実させ、加えて、上手に情報やICTを活用し、情報社会に参画して社会に働きかけるための情報活用についても学べる内容を盛り込んでいます。

また、本教材の「情報活用能力を身につけよう」という章では、8つのICT活用場面「使う前に」「写真を撮る」「調べる」「考える」「共有する」「つくる」「交流する」「家で使う」を用意しており、都度必要な場面を選び15分程度の短い時間で学習することも可能です。

本教材は、児童・生徒用の教材と、教師が自ら授業を実施できるよう用意した活用の手引がセットになっています。児童・生徒の教材については、それぞれに貸与されているタブレット端末やPCにデジタル版として配布可能となっています。
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GIGAワークブックのポイントを以下にまとめております。
ぜひご活用いただければ幸いです。

親子で話そう「学校配布タブレットとの上手なつきあい方」教材

2021年11月12日 / ICTの活用, お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

損害保険ジャパン株式会社と損保ジャパンの子会社で少額短期保険業を営むMysurance株式会社は、GIGAスクール構想に基づく学校配布のタブレットやパソコン等の利用にあたって留意すべき点を親子で学べる対話型教材「学校配布タブレットとの上手なつきあい方」を、静岡大学教育学部塩田研究室監修のもと開発しました。

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保護者と一緒に学べる教材ですので,ぜひご利用ください。
リリースはこちらから。
教材のダウンロードはこちらから。

「みやぎ情報活用ノート」高校編を公開

2021年10月19日 / ICTの活用, お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

一般財団法人LINEみらい財団は、宮城県教育委員会、仙台市教育委員会と、「情報活用能力」の育成を目的とした教材「みやぎ情報活用ノート」高校編を共同開発し、本日公開しましたのでお知らせいたします。

私が担当した「情報モラル編」では、情報社会において適切なコミュニケーションや活動をするためのもととなる態度を養うことをねらいとしています。トラブル事例を一方的に伝えるといった情報モラル教育ではなく、グループワーク等を取り入れながら生徒自身に考えてもらい、「当事者としての自覚」を促すことに重点を置いた内容となっています。また、高校では、情報社会への参画や責任についても考えてもらうため、災害時における情報の活用方法等について学ぶパートも設けています。
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詳しくはこちらをご覧ください。

タブレットと上手につきあうための「アイケアプログラム」を開発

2021年8月12日 / ICTの活用, お知らせ, 共同研究, 情報モラル教育

私の研究室では,ロート製薬と共同で「アイケアプログラム」を開発しました。GIGAスクールでは,子どもたちの「目の健康」が心配事として挙げられますが,本プログラムはこうした不安に対応した内容となっています。
子ども達が「目の健康」を守るために「目の大切さ」や「自分のタブレットの使い方」を自覚し,3つのアイケア・スキルを楽しく身につける体験を通じて,行動変容を促すことを目的としています。

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ポイント①:行動変容につながる「気づき」の促進
目の大切さ・タブレットとの距離・まわりの明るさなど「自分が知っている/できている」と思っていることを、実際の体験を通じて認識のズレを自覚させ、行動変容につながる「気づき」を促す教材となっています。

ポイント②:「大切にしよう」から「スキル」の獲得へ
目を「大切にする」ことは全員がわかっているはずです。そういったスローガンに留まらず「どうやって大切にするか」のスキルを獲得させることを目指しています。

ポイント③:家庭でも「ついやってみたくなる」ワーク
家庭でも保護者と一緒についやってみたくなるような手軽で楽しいワークを入れて、スキルを習慣化させます。保護者用リーフレットを用いて,家庭での実践をねらいとしています。

教材はこちらからダウンロードしてお使いください。

ICTトラブルを子どもたち自身が解決する「スクールエンジニア(SE)検定」サービスを開始

2021年8月10日 / ICTの活用, お知らせ, 共同研究

私の研究室と株式会社建設システムは,子どもたち自身がICTトラブルを解決するための力を育てる「スクールエンジニア(SE)検定」のサービスを開始しました。

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GIGAスクール構想で,各学校に1人1台端末が導入されましたが,授業中になにかICTトラブルが起きた場合に,すべてを先生が対応していては,そのたびに授業がストップしてしまいます。
そこで「スクールエンジニア(SE)検定」では,子どもたち自身にICTトラブルを解決するための力を育てるために,オンライン教材を準備しています。例えば,ネットワークの仕組みやハードウェア,ソフトウェアの基礎知識,トラブル対応方法を学び,最終試験に合格すると,「スクールエンジニア(SE)」として活躍するための証明書を発行することができます。

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すべて無料で受けられますので,ぜひ多くの子どもたちに受講いただき,ICTに関する知識を身につけ,学校でのICTトラブルを解決できる「スクールエンジニア(SE)」として活躍してくれることを願っています。

詳しくは,こちらのサイトを御覧ください。

マテル・インターナショナルと静岡大学 『プログラミングロボ コード・A・ピラー』を活用したプログラミング教育導入カリキュラム共同研究開始のお知らせ

2017年11月21日 / ICTの活用, お知らせ, 共同研究

世界大手の玩具メーカー、米国マテル社の日本法人マテル・インターナショナル株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:工藤幹夫)と国立大学法人静岡大学(所在地:静岡県静岡市、学長:石井潔 以下静岡大学)は、マテル・インターナショナルがフィッシャープライスブランドより2016年9月に発売を開始した、3歳から始められるイモムシ型のプログラミング知育玩具「コード・A・ピラー」を教材として活用した、小学生向けプログラミング教育導入カリキュラムの共同研究を開始いたします。

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プログラミング教育の盛り上がりの一方で、プログラミング授業を導入するにあたり、専門教員の不在や確たる教材がなく不安の声がある中、今回の共同研究では、PCを使用する必要がない上にリーズナブルな価格で購入でき、子どもたちがグループワークで議論しながらプログラミングを学ぶことができる、学校でのプログラミング教育に最適な導入教材として「コード・A・ピラー」を採用し、発達段階に合わせた授業を提供できる教育パッケージの開発を目指します。

「コード・A・ピラー」を自分の意図したように動かすために試行錯誤を重ね、どのようにゴールまで辿り着けるか、ゴールまでどんなルートが考えられるかなどの論理的思考を育むカリキュラムの開発を目的とした共同プロジェクトです。

私どもの研究室では,プログラミング教育の「導入」に視点をあてて研究を行う予定です。
詳しくは,こちらのリリースをご覧ください。

富士通(株)と連携した出張授業「将来のシゴトとエコ」の受付開始

2015年1月15日 / ICTの活用, NPO活動, 環境教育

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私が副理事長をつとめるNPO法人企業教育研究会では,この度,富士通株式会社と連携した出張授業「将来の仕事とエコ」の受付を開始しました。

この授業では,「環境問題を将来にわたってどのように解決できるか」という視点で,今できることだけでなく,将来の仕事の中でのエコ活動を行うことの重要性に気づかせ,自分のなりたい「シゴト」と「エコ」について考える,環境教育とキャリア教育の要素を含んだ内容になっています。
出張授業では,実際にタブレットを40台持ち込み,タブレットを活用しながら授業を行いますので,ぜひお申込みください。

出張授業の詳細・申し込みはこちらから。

(社)プロフェッショナルをすべての学校に

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